もりちゃんの運命の一冊

  • 2020.06.08 Monday
  • 17:31

JUGEMテーマ:小説/詩

 

こんにちは、もりちゃんです。

 

今日はもりちゃんの読書人生を根本から変えたと言っても過言ではない1冊の本を紹介しますね。その本は『Of Mice and Men』と言い、日本語翻訳版は『ハツカネズミと人間』というタイトルで出版されています。著者はノーベル文学賞受賞者のJohn Steinbeckです。1937年に出版されたこの本は、映画化もされていて、もりちゃんはDVDを借りてこの映画も見ました。

 

そもそもこの本との出合いは、もりちゃんがアメリカの大学で勉強していた21歳の時にさかのぼります。

 

それまでもりちゃんは推理小説やスパイ小説、また政治の本などが大好きでよく読んでいましたが、いわゆる文学と呼ばれるものには抵抗があり読めずにいました。

 

これはそれまでの学生生活の国語の授業で文学の良さがさっぱり分からなかったからです。退屈で、堅苦しく、何を言っているのか分からないというのが文学に対するもりちゃんの見方でした。当然国語が一番の苦手科目で、作文も大嫌いでした。中でも一番嫌いだったのが、夏休みの課題の読書感想文でした。読書感想文に関してはよく学校の先生に叱られていたのを今でもよく覚えています。

 

今振り返ってみて、なぜその頃文学が嫌いだったかというと、本を読んでも理解できない読解力の無さに腹が立っていたのでしょう。また読解力の無い自分を認めたくないという現実逃避も理由の一つだと思います。文学を理解できない(又は楽しめない)のは、自分のせいではなく、文学自体が悪いんだとさえ思いました。

 

しかしこの『Of Mice and Men』を英文で読み、文学に対する考え方が180度変わりました。というか人生で一番と言ってもいいくらい衝撃を受けました。同時にもりちゃんの前に何か新しい道が開けて見えた瞬間でもありました。初めて文学を自分なりに納得して理解できたのです。そしてこの本に対する自分の解釈や考えを持つことができ、またテーマや含意を考えることができたのです。たった一冊の本のおかげで世界が変わりました。

 

別の言葉で言い換えると、もりちゃんがバージョンアップした感じがしたのです。「俺、もしかしたら大人になったのかな?」とか、「もしかして頭が良くなったのかも?」とか、うぬぼれかもしれないですけど自信がついたのは事実でした。今思うに、アメリカで英語に触れあい、英語で苦労し、その英語を理解しようと勉強したことで、言葉の大切さを知らず知らずの内に理解して、コミュニケーションをとるようになったからだと思います。とは言うものの、このブログを読んでいただいている方もお分かりの通り、未だ文章力はさほど上達していなく日々悩んでいる最中です。

 

それからJohn Steinbeckの『The Grapes of Wrath』(邦題『怒りの葡萄』)、『The Red Pony』(邦題『赤い小馬』)などを読みました。その後も他の作家の文学作品を読めるようにもなりました。日本に帰ってきてからは、学生時代に苦手としていた日本の文学作家の本にもトライしたのですが、これがよく分かるんです。今思うと、なぜ学生時代に理解できず、面白くないと決めつけていたのか不思議に思うくらいです。

 

このようにしてもりちゃんは文学にも興味を持ち始め、その後平均くらいの読解力はついたのではないかと思います。もりちゃんにとっての『Of Mice and Men』のような人生を変えてくれるような本に、皆さんも出合えることを願っています。

 

 

 

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『一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない。』

  • 2020.05.13 Wednesday
  • 07:43

JUGEMテーマ:小説/詩

 

こんにちは、もりちゃんです。

 

最近はコロナウィルスで外出もできなくなり、家で読書をする機会が増えました。本当はいろいろな所に行き、そこで読書をしたいのですが、このような状況では家でじっくり読むしかないですね。

 

今回紹介する本は、冬野夜空著『一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない。』です。結論から言っちゃいましょう。涙が止まらないです。読んでいる最中にここから先を読むことができるのだろうかと何度も本を置きました。カフェや電車の中で読むことはできないほど切ないです。

 

 

物語のヒロインは綾部香織といい、病気のため永く生きることができません。そんな彼女の病気のことをクラスメートは知らず、むしろ明るい性格でクラスの輪の中に溶け込む憧れ的な存在の女の子です。そんな香織ですが、同じクラスのおとなしくて目立たないカメラ部の天野輝彦に言います。

 

「私を撮って。私のカメラマンになってほしいんだ!」

 

輝彦はしぶしぶカメラマンの役割を受け、それから二人は天真爛漫な香織に振り回されるようにいろいろな場所へ撮影に行くようになります。やがて輝彦は香織の病のことを知り、彼女の余命がわずかであることも知らされます。そしてなぜ香織が輝彦に写真を撮ってと頼んだかの意味も知ることになります。残り僅かの人生で悔いなく、今の自分をずっと写真に残していこうという前向きな気持ちと、やがて訪れる死に向き合う香織の気持ちを知り、輝彦は最後まで香織の写真を撮り続けることを決心します。

 

死を受け入れて、明るく精一杯毎日を過ごす香織ですが、不安な気持ちを輝彦にこぼすようになります。そんなある日香織は輝彦に言います。

 

「私のことを好きにならないでね。」

 

涙腺崩壊です。悲しすぎです。同時になんて香織は健気でいい子なんでしょうか。自分の気持ちよりも、自分がいなくなった時の輝彦の気持ちを心配して出た言葉だと解釈しています。

 

もりちゃんは以前飼っていたポメラニアンの心之介とのエピソードを思い出しました。心之介の仲良しだった親戚の犬が老衰で亡くなった時のことです。訃報の連絡を受け、心之介と最後のお別れを言いに親戚の家を訪れました。動かなくなってしまった親友を目の前に、心之介はもりちゃんが今まで聞いたことのない声で泣いていました。その時は自分も心之介の気持ちが痛いくらいに分かりました。残された方が何倍も辛いということを。

 

この本のヒロイン・香織も、自分がいなくなった時に残された側の輝彦の辛さを理解していたのではないかと思います。

 

香織と輝彦の「面白おかしく、切なく、純粋な、数か月間の物語」を是非読んでみてもらいと思います。ちなみに近所のTSUTAYAの小説コーナーでは「第1位」に輝いていました。

 

それではまた次回に会いましょう。チャオ!!

 

 

 

この本の情報は以下の通りです。参考にしてください。

 

冬野夜空『一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない。』スターツ出版株式会社

ISBN978-4-8137-0831-5

2020年1月28日 初版第1版発行

 

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『彩堂かすみの謎解きフィルム』と『京都寺町三条のホームズ』

  • 2020.03.28 Saturday
  • 08:54

こんにちは、もりちゃんです。

 

今回は最近読んだライトミステリーの2冊をご紹介します。一つは騎月孝弘著『彩堂かすみの謎解きフィルム』で、もう一つは望月麻衣著『京都寺町三条のホームズ』です。

 

もりちゃんは元々はガッツリしたミステリーやスパイ小説のようなハードなものが好きでしたが、年をとったせいか好みも変わり、最近はライトミステリーや、人間を描いた内容が好きになりました。新しいジャンルに好みが移り、読書が増々好きになりました。

 

今回紹介する小説はライトミステリーというジャンルで、読んでいてほのぼのした気分になれます。また登場人物が事件で死んだりしないのもいいですね。ミステリーというと必ず誰かが殺され不審死を解いていくのですが、ライトミステリーでは事件ではなく、日常の誰もが抱えるであろう悩みや疑問を解いていきます。

 

その悩みや疑問を主人公がそれぞれの専門知識を用いて解決していくのです。難問を解く際の知識の深さに感心し、どんなことでも一生懸命勉強して知識を深めるって凄いことだなと思います。やはり人間知識がある人は純粋に凄いと思いますし、その人を尊敬もでき、そして何よりも魅力的に感じますよね。この二つの物語の主人公はそんな魅力的な人たちです。

 

 

この二つの物語には共通点がいくつかあります。その一つに舞台がセットされているということです。『彩堂かすみの謎解きフィルム』では映画館『名画座オリオン』が舞台となり、『京都寺町三条のホームズ』では骨董品店『蔵』が舞台となっています。これらの舞台を基にして話が進んでいきます。

 

『名画座オリオン』に関しては、現代風のシネコンといわれる映画館ではなく、少し昭和を思い起こさせるような雰囲気ですが、決して古臭くもなく、汚いわけでもなく、むしろそこで働く人たちが愛情を持って手入れをしていて、上品さがある映画館だということが物語から分かります。上映されている映画は、いわゆる「名画」と言われるもので、最新の映画ではないのですが、支配人が毎回テーマに沿って映画を上映しています。

 

『蔵』は骨董品店ということもあり、一般人には少し足を踏み入れにくい感じがしますが、一旦店内に入ると、そこにはおしゃべりをしに来たおばちゃんやおやじがいたりしてアットホームな雰囲気をかもし出しています。この『蔵』では、店内に入ってきたお客さんにコーヒーをドリップして差し上げる設定になっています。そんなわけで近所の人がおしゃべりをしに来たりするのです。ヒロインの女子高生・真城葵と骨董品店『蔵』との出会いも、最初鑑定してほしい物があり、店の前を行ったり来たりしていたのですが、店に入ると居心地の良さに自分の悩みを打ち明け大泣きしてしまうシーンから始まりました。

 

二つ目の共通点は主人公です。『名画座オリオン』の支配人は、まだ女子大生くらいにしか見えない彩堂かすみという20代の超美人女性です。一方、『蔵』で骨董品の鑑定などをして働くのは家頭清貴(通称ホームズ)といい、この店のオーナーの孫で、抜群の鑑定眼を持つイケメン現役京大院生です。

 

この二人に共通しているのは「こだわり」があるということです。「こだわり」があるといっても勘違いしないでほしいのですが、いわゆる頑固おやじが自分の感覚だけが正しいと信じている「こだわり」ではなく、「いいものはいい」「美しいものは美しい」と物事を素直に受け入れ、そのことを徹底的に観察し、他人が感じたことにも否定するのではなく、いろいろな考え方の一つとして取り入れることができる柔軟性がある「こだわり」なのです。

 

これらの舞台や主人公達がどのような知識を駆使して難問を解いていくのか楽しみになりませんか?読んでいて面白いばかりでなく、いろいろな知識も学べるので楽しくてしょうがないですよ。

 

またそれぞれの小説には主人公に好意を寄せる二人の従業員がいます。『名画座オリオン』の美人支配人に好意を寄せるのは逢原呼人、『蔵』のイケメン京大院生にうっとりするのは真城葵です。この二組のカップル?は、恋に発展するにはまだまだなような気もしますが、初々しくて今のままでいてほしいと思う一方で、いつか気持ちが通じればいいなと応援したくもなります。

 

今回は最近もりちゃんが読んだライトミステリー2冊の紹介でした。新型コロナで外出できない今だからこそ、是非読書を楽しんでほしいと思います。

 

それではまた、チャオ!!

 

 

本の情報は以下の通りです。参考にしてください。

 

騎月孝弘『彩堂かすみの謎解きフィルム』スターツ出版株式会社

ISBN978-4-8137-0855-1

2020年2月28日 初版第1版発行

 

望月麻衣『京都寺町三条のホームズ』株式会社双葉社

ISBN978-4-575-51775-0

2017年4月27日 第18版発行

 

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JUGEMテーマ:小説/詩

涙腺崩壊『明日の君が、きっと泣くから。』

  • 2020.03.02 Monday
  • 12:21

JUGEMテーマ:小説/詩

 

こんにちは。もりちゃんです。

 

今日は先日読み終わったばかりの、葦永青(あしながあお)著『明日の君が、きっと泣くから。』という小説をレビューしたいと思います。まずレビューをする前に、この本を読もうと思ったきっかけを話しますね。前回のブログでも話したように、もりちゃんは本屋さんに行き、そこで目についた本を手に取りその本の購入を決めます。「目についた本」と言いましたが、それはズバリ表紙です。表紙はイラストだったり、写真だったり、幾何学的な模様であったり様々ですが、その時のもりちゃんの気分に訴えるような表紙が「目についた本」となります。

 

 

この本の表紙をご覧ください。幻想的な色合いで、たくさんの流れ星が夜空から降り、ヒロインの少女が優しく、そして幸せそうな目をして振り向いています。物語を読むと、「あっ、これは表紙のイラストのシーンだ」と気づくのですが、実際にもりちゃんが物語を読みながら頭の中に浮かべ想像していた光景と合致するのです。それほど印象的なシーンで、感動的で、もりちゃん的には物語のクライマックスと言ってもいいシーンでした。このシーンについては後でもう少し話すことにして、とりあえず話の流れがどのようになっているのかを話しますね。

 

物語は主人公の高校生・潮見渚が学校の屋上でさぼっている場面から始まります。これといった目標や楽しみもなく、死んでしまってもいいと自虐的になっている渚は、その屋上から落下するのですが『死神』によって助けられます。『死神』が助けるっておかしいですよね?その『死神』は渚に言います。「それは今日があなたの死亡予定日ではないからですよ。あなたが死ぬ正確な日時は、今日から7日後のちょうど0時ぴったりの時間になります」と。

 

急に自分の7日間という短い余命を宣告された渚は、初めのうちは何をしたらいいのか分からなかったのですが、隣の家に住む幼馴染みのヒロイン・牧瀬帆波と小学校以来初めて話をします。小学生の時は仲が良かった二人でしたが、ひょんなことから二人の距離は遠のき、それと同時に帆波からは本当の笑顔が消えてしまいました。写真部に所属し、優等生の帆波のことをずっと好きだった渚でしたが、遠すぎる存在になってしまったと思い、話すことさえなくなってしまいました。そんな笑顔を失ってしまった帆波の心からの笑顔を取り戻すことを自分の限られた7日間の目標とします。

 

最後の7日間で二人の距離は急速に縮まり、なぜ二人の距離は遠のいてしまったのかや、帆波もずっと渚のことが好きだったことを知りました。しかしお互いの気持ちを知るまでに、渚は帆波の心を傷つけてしまったり、言いたいことを言えなかったり、そして何よりもっと生きて帆波と一緒の時間を過ごしたいと思うようになるのです。そんな渚は自分の素直な気持ちを記録にとどめようと、7日間の自分の気持ちを「日記」に記すのです。普段はひねくれた考えを持って生きてきた渚の素直な気持ちがそこには記されていきます。どんな内容かは是非読んでもらいたいのでお楽しみにしておきます。

 

冒頭で話しました表紙のシーンは、渚と帆波が約束していた星の写真を撮影しに学校の屋上に行った時のことでした。そこで初めて帆波の失われていた本当の笑顔を見たシーンなのです。しかも潮見渚に残された命は後数時間。余命を死神に宣告されてからの7日間、彼は帆波の本当の笑顔を見るために「生きる」ことに正面から向かい合うようになり、同時に今まで投げやりだった彼の人生に対して「生きたい」と思うようになりました。そしてもうすぐ命のタイムリミットを迎える直前に帆波の幸せな顔を見ることが出来たのです。そして渚がこの世からいなくなった後でも、帆波が笑顔がいてくれるように生きた「最後の7日間」の自分に課した生きる意味だったのです。

 

星の撮影が終わり、家の前に二人はいます。死亡予定時刻の0時まであと数分。渚は帆波に、「それじゃあ、帆波」と言い、「うん、おやすみ」と帆波は言葉を返します。何気ない普通の言葉のやり取りなのですが、それが読んでいてとても辛かったのを覚えています。部屋に戻り、死のカウントダウンが始まり、最後の力を振り絞り渚は日記に記します。

 

【俺は、俺でよかった、です】

 

生きる意味がないと生活に絶望し、自殺未遂すらした渚でしたが、死を目前に帆波だけでなく、渚を友人だと思ってくれている友達の存在も知ることができ、普段気付かなかった家族の思いやりを知り、「生きたい」と思えたこと、それこそが最後に日記に記した「俺は、俺でよかった、です」という言葉の意味ではないかと感じました。

 

渚の死後、帆波は彼が残した日記を引き継ぎます。そしてその日記を通して帆波は渚が求め続けていた笑顔で語りかけるのです。そんな帆波の笑っている顔を渚がずっと見守っていてくれるように。

 

この小説を読み終わり、人が誰かを必要としていることはもちろんのことですが、それ以上に誰かに必要とされるために生きているんだなと、渚の最後の7日間の生き方を知り感じることができました。今までのもりちゃんの自分本位な生き方を少し反省し、自分のここまでの人生はぺらっぺらではなかったのかと振り返るいい機会になりました。是非皆さんにもこの本を読んでもらい、自分の人生を振り返り、これからどういう人になりたいのかを考えてもらえると嬉しいです。

 

それでは今日はここまでとします。

チャオ!!

 

 

参考に本の情報を載せますね。読んでみてください。

 

葦永青『明日の君が、きっと泣くから。』スターツ出版株式会社

ISBN978-8137-0804-9

2019年12月28日 初版第1版発行

 

 

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心温まる本 『木曜日にはココアを』

  • 2020.01.07 Tuesday
  • 08:39

JUGEMテーマ:小説/詩

 

こんにちは、もりちゃんです。

 

1月5日に静岡の浅間神社へ初詣に行きました。電車の旅が最近のマイブームになっているもりちゃんは、景色を見たり、音楽を聴いたり、本を読みながら電車を楽しんでいます。まさにもりちゃんにとってWalkmanと本は旅の必須アイテムです。初詣のこの日も、もりちゃんは読みかけの小説を一冊、お気に入りのブックカバーに入れ電車に乗りました。御殿場から静岡までの2時間弱の旅は絶好の読書の時間です。

 

ブックカバー

お気に入りのブックカバー

 

浅間神社での初詣を済ませ、ショッピングを楽しむ前に、歩き疲れたのでカフェで休憩しようと思い、静岡駅と新静岡駅の間位にあるStarbucksに入りました。Starbucksでは毎回エスプレッソローストをフレンチプレスで淹れてもらい、そこにフォームミルクを追加で注文します。フォームミルクがコーヒーの香りを閉じ込め、まろやかな味になるのでもりちゃんは大好きです。そして何より嬉しいのが、商品を受け渡し場所で待つ必要がなく、定員さんがわざわざ席まで運んでくれるんです。このサービスは店員さんや店舗にもよるのかなと思いますが、今までもりちゃんが行ったStarbucksでは毎回席まで運んでくれるんです。この日も2階の席まで店員さんが、フォームミルクの量を聞きに来てくれたり、運んだりしてくれました。何度も申し訳ないと思いましたが、その分感謝感謝です。店員さん、本当にありがとうございました。

 

コーヒーを飲みながら、不慣れな街での読書のひと時。なんて贅沢で幸せなのだろうと感じながら持参の本を読み終わってしまいました。この後ショッピングをして、食事を取り、帰り際にまたどこかのカフェで一休みを計画していたもりちゃんは本を一冊購入しようと思い、グーグルマップで本屋を検索し、静岡駅近くの戸田書店に向かいました。店内に入り、文庫本コーナーにザっと目を通します。もりちゃんの本選びはまず表紙カバーから入ります。なんかカバーの絵や写真で自分の感覚に訴える本を手に取ります。その裏面に書かれている大まかなあらすじを読み、「よし、これにしよ」と本を購入します。

 

そんな本選びで今回購入した本は、青山美智子著の『木曜日にはココアを』でした。なんともかわいらしい表紙で、本から暖かさを感じることができました。タイトルにもあるココアを感じさせる色合いで、この本に間違いないと直感的に感じました。購入後、さっき読み終わった本からお気に入りのブックカバーを外し、購入したこの本に着せ替えました。

 

ココア・表

 

ここからは感想です。今まで読んだ中で一番心が温まりました。主人公は各章で変わっていくのですが、それぞれの章で主人公と関わった人が次の章で主人公となって物語が続いていくのです。そのすべての人たちが、巡りめぐってどこかで出会ったり、誰かの人生に影響を与えていたりしています。話の舞台は「マーブル・カフェ」というカフェから始まります。ここのオーナーからカフェを任されて一人で運営する青年には気になるお客さんがいます。毎週木曜日の3時に「マーブル・カフェ」に来店し、座る席はいつも同じでココアを注文する一人の女性です。

 

ここから話はいろいろな人へと移り、最終的にこの二人の元に話が戻ってきます。この二人の話ももちろんですが、その途中に登場する主人公たちの何気ない日常の中の出来事は決して派手なものではなく、誰もが経験したり感じる事なのですが、私たちがふと気付かずに通り過ぎてしまっている些細な日常の大切さを思い出させてくれます。何気ない人との会話、普段は気にしていない人との関わりにも大切な何かがあることが描かれています。ふと話したその一言が、相手にはとても嬉しく感じ、時にはその人の生きる支えになったりすることもあるのだなと改めて思いました。

 

本のあらすじは皆さんに読んでもらいたいのでここまでにしますが、とにかく心温まり、優しさが詰まっている本です。帰りの電車の中では思わず涙が出てしまったこともありました。他の乗客の方々に分からないように、そっと涙をぬぐったのを覚えています。悲しいから流す涙でもなく、かわいそうだから流す涙でもなく、ただ人の優しさに涙する本なのです。もりちゃんにとって読書は宝物のようなもので1ヶ月に10冊以上は読むのですが、そのどれもが大好きなんですけど、この『木曜日にはココアを』はNo.1と言ってもいいくらいでした。もりちゃんがこの本を読んですぐにブログに載せようと思ったのもこんな理由からです。

 

ココア・裏

 

もりちゃんにも会ってゆっくり話をしたい人がいます。しかし、何十年経っても機会に恵まれず、心の中では「縁がないのかな」とか、「人生って、所詮そんなもんだよね」と、ただ懐かしむだけっていう人です。ただこの本の中の人々の関わり合いを見ていると、いつかゆっくり昔話に花を咲かせられることができるのではないかと思わせてくれます。大げさかもしれないですけど、もりちゃんにとってこの本は人生の支えとなりうる大切な一冊になりました。

 

それでは今日はここまでにします。

Bye!!

 

 

本の情報を載せますね。読んでみてください。

 

青山美智子『木曜日にはココアを』宝島社文庫 

ISBN978-4-8002-9712-9 

2019年8月20日 第1刷発行

 

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